この記事では、独特の形をした希少種ユーフォルビア・パキポディオイデスの概要や育て方のコツを紹介していきたいと思います。
ユーフォルビア・パキポディオイデスとは?
【科・属】トウダイグサ科ユーフォルビア属
【原産地】マダガスカル アンツィラナナ州アンカラナ特別保護区
パキポディオイデスは、アンカラナ特別保護区内の奇岩群で有名なツィンギが原産です。
石灰岩の岩の上のわずかな窪みや割れ目に自生しています。
成長すると高さ40cmほどに育つこともあります。
名前の由来は、『パキポディウムのような』という意味です。
デコボコした特徴的な株は、小さい株の頃は写真のように赤紫色をしていますが、成長すると木質の肌に変わります。
形も小さな株のうちはこん棒のような形をしていますが、成長にともない、柱状に変化していきます。
また、葉も特徴的で葉の表側は青滋色をしていて、裏側は鮮やかな黄緑色に縁取ったように赤い色があります。
ユニークな葉や株姿だけでなく非常に美しいビビッドな紫色の花を咲かせるのも特徴です。
根や茎、葉を傷つけると白い乳液を出し、触るとかぶれることがありますので注意が必要です。
ユーフォルビア・パキポディオイデスの置き場所
一年を通して直射日光のよく当たる、風通しのよい場所に置いてください。
日光はユーフォルビアパキポディオイデスを育てる上で大変重要です。
できるだけ長時間日光に当てることができるように南向きの場所がおすすめです。
冬は日のよく当たる雨をしのげる風通しの良い場所で管理しましょう。
ユーフォルビア・パキポディオイデスの水やり
成長期である夏は用土が乾いてからたっぷりと水やりをします。
近年のような猛暑が続く場合は、毎日水やりをしても問題ありません。
葉が落ち始めたら徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただし、根張りが弱いため、長期間断水すると枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
休眠期の冬でも月に一回は、土を湿らす程度に水やりをしてください。
ユーフォルビア・パキポディオイデスの肥料
サボテンの土のような水はけの良い土が適しています。
水はけが悪いと根腐れして枯れてしまいます。
成長期の夏にごく薄めた液肥を与えます。
用土に発酵した有機質や緩効性肥料を少量混ぜて使用しても構いません。
ユーフォルビア・パキポディオイデスの温度管理
暑さには強いので、気温はそんなに気にしなくても大丈夫です。
冬も雪がずっと積もっているような地域でなければ外での管理もできますが、心配な場合は日当たりのよい室内に置いてください。