3月に入って、日中はだいぶ暖かくなってきましたね!
パキパラのエブレネウムも新芽を出し始めている株がちらほらあります。
この記事では、奇麗な白い花を咲かせるパキポディウム・エブレネウムの概要や育て方のコツを紹介していきたいと思います。
パキポディウム・エブレネウムとは?
【科・属】キョウチクトウ科パキポディウム属
【原産地】マダガスカル
マダガスカル中部のヴァキナンカラトラ州でのみ自生が確認されています。
標高1500m~2000mの乾燥した森林の中や岩の表面などでみられます。
発見は1993年と比較的新しく、1997年には単独の種として論文掲載されましたが1998年にはロスラーツムの亜種とされました。
種名のエブレネウムは象牙色という意味です。
パキポディウム・エブレネウムの置き場所
パキポディウム・エブレネウムは、年間を通して直射日光のよく当たる風通しのよい場所で管理しますが、真夏の35度を越えるような日は25%遮光のレースカーテンや寒冷紗などを通した光を当てる方が良いでしょう。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりや風通しには特に注意しましょう。
蒸れてしまうような風通しの悪い場所ではカイガラムシが発生しやすくなります。
日光が不足すると幹や枝が徒長しやすくなり、日光不足の状態で長期間栽培すると根腐れを起こしたり、株の内部から腐ってしまうことがあります。
鉢内の温度を上げるために黒い鉢がおすすめです。
エブレネウムは、基本的には葉で光合成を行っていますが、葉を全て落とした休眠中でも、実は表皮の下の葉緑素で光合成を行うことができます。
そのため休眠中も日光にしっかりと当ててあげることで、冬の寒さに耐えることができます。
パキポディウム・エブレネウムの水やり
パキポディウム・エブレネウムの成長期は春〜秋です。
その時期には土の表面が乾いてから2〜3日後のタイミングで、鉢のそこから水が出てくる程度にたっぷりと水やりをしましょう。
多肉植物であるパキポディウムは水やりを控えめにするのが基本ですが、与えるときはしっかりと水やりをしましょう。
また、霧吹きで葉の表面の乾燥を防ぐことも必要です。
真夏には毎日水やりをしても問題ありません。
パキパラでは、夕方に水やりをしています。
梅雨明けをしたら雨ざらしにして雨風に当てた方が調子よく育ちます。
秋に入り気温が20度を下回り出すと、葉が落ち始めます。
その頃から少しずつ水やりの回数と量を減らしましょう。
葉が落ちたら、完全断水でも大丈夫ですが、水を与える場合、土の表面が乾いてから7~10日後にしましょう。
ただし、温室保管の場合は、1週間に一度くらいは水をあげたほうが細い根が枯れずにすみます。
春になると新しい芽が出始めます。
そのタイミングで、少しずつ水やりの回数と量を増やしていきましょう。
梅雨があけるまでは、土が完全に乾いて2~3日たってから天気のよい日に水やりをします。
根腐れを起こす原因になりますので、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
パキポディウム・エブレネウムの用土と肥料
パキパラでのエブレネウムの用土は赤玉土14Lを7袋、鹿沼土14Lを3袋、パーライトを70L、堆肥を1袋、マグアンプを1kg混ぜ合わせて使用しています。
植え替えの際は、この比率に近くなるように計算して用土を作っていただけると調子がよいと思います。
土の中にしっかりと空気が入り、水はけがよくなる配合です。
エブレネウムには、春〜秋の5月〜9月の間、月に1〜2回ほど液体肥料をあげましょう。
もしくは春と秋に有機質肥料やマグアンプなどの緩効性の固形肥料をおいても良いでしょう。
パキポディウム・エブレネウムの温度管理
暑さには強いので、気温はそんなに気にしなくても大丈夫です。
しかし、元々標高の高いところの植物ですので、35度を超えるような日本の真夏は寒冷紗などで25%遮光してあげると快適でしょう。
また、過湿には弱いですので、水のやりすぎや蒸れには注意してください。
秋以降気温が下がり出したら、室内で管理する方が無難です。