冬になり、グラキリスをはじめとしたマダガスカル植物にとって厳しい季節になってきましたね。
夏の発根管理は簡単と言われていますが、冬の場合はどうなんでしょうか。
ここでは、11月後半に輸入された未発根株の管理日記とともに、水やりや温度管理といった冬の発根管理のポイントを紹介していきたいと思います。
グラキリスの発根管理方法(冬の水やりの仕方)
Q 土はどのくらい湿らせておけばいいの?
グラキリスの根が出るまでは、用土から水を吸うわけではありません。
用土の上部2cm位に水をやるつもりでいると全体に何となく湿り気が回りますので、発根前や冬季はその程度の水分量を月に2回程度で様子を見るようにしてください。
蒸発が多い置き場所なら月に3回程度に調節してください。
本体は根が出るまでは毎日霧吹きをしていると良いです。
(一日や二日くらい忘れる程度は大して問題が無いので深刻に考えずに霧吹きしてください。)
グラキリスの発根管理方法(冬の温度管理)
早めの発根を促したいなら最低25℃以上の温室に入れておきたいですね。
パキパラで使用しているヒーターは、昭和精機工業さんの「200Wパネルヒーター」です。
設定温度よりも低くなると、自動的にスイッチが入り、高くなると切れます。
アルミパネルからの緩やかな放熱で温室内をクリーンに温めることができます。
もちろん、騒音も排気もありません。
温室がない場合は、南向きの窓際に置けるなら、夜間5度以下にならなければ大丈夫です。
黒のプラスチック鉢なら昼間日に当たって中が40度になるためです。
冬から始めるグラキリスの発根管理日記
未発根株をネットで購入する場合は無理ですが、現物を直接見て購入できる場合は、触ってみることをおすすめします。
なぜなら、触ったときにハリがあって、肌の色が緑色っぽいものが新鮮な株だと言われているからです。
さらに、パキパラで重要視している生命力のあるグラキリスの判断方法は、「触ったときにひんやりしている」ということです。
触ったときにぬるい感じのものは発根せずに枯れたり腐ったりしてしまうことが多いですね。
これから仕入れる方は、ぜひ参考にしてみてください。
2019/11/27 未発根グラキリスを土の上に置く
発根剤は、新しい切り口が無ければおそらく無意味なので使用していません。
用土はパキパラでいつも使っている水はけのよいもので、日光を集めやすいように黒のプラスチック鉢にセットしました。
温室に入れて、最低温度を25℃に設定しました。
いつ根が出てくるか楽しみですね^^